早期退職制度の活用によるセカンドキャリア構築は可能?②

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早期退職制度を利用するメリットとリスクとは?

早期退職制度利用のメリット:退職金や雇用保険で優遇されやすい

早期退職制度を利用して退職する場合、通常、退職金などの扱いで優遇されます。定年まで勤めた場合に比べて勤続年数が
足りていなくとも、退職金が満額支給されるといった優遇措置を受けられるのが一般的です。

また早期退職制度を利用して退職する場合、退職理由は原則として「会社都合退職」として扱われることになります。
従業員が退職する際の理由は、「自己都合退職」と「会社都合退職」に大別されますが、会社側の早期退職の希望者募集
に応じて退職した場合は、自己都合という扱いにはなりません。

退職理由が自己都合ではなく会社都合となれば、雇用保険に基づいて支給される失業給付などでも、有利な扱いを受けやすく
なります。また会社都合退職は、退職理由の説明に説得力を持たせやすいこともあり、転職時の面接でも退職が不利に働き
にくいというメリットがあります。

早期退職制度利用のリスク:将来設計を自力で進める必要がある

一方、早期退職制度を利用するリスクは、その後のキャリアをすぐに構築できるかはわからないことでしょう。
これまでの企業で雇用されていた状態と異なり、身につけてきたスキルや経験をどのように生かし、どのような仕事に
取り組み、どうやって収入を得るのかなどについて、自分で計画を練っておくことが大切になります。

また、退職時に、保険や年金の切り替えが発生する点は見落としやすいため、充分注意しましょう。特に、これまで企業に
勤めていた人の場合、社会保険から国民保険に切り替わるので、保険料や年金の支払いを今後は自分で行う必要があります。
これらを織り込んだうえで生活設計を考えていく必要があるでしょう。

早期退職後のセカンドキャリアはどう構築する?

実際に早期退職制度を活用し退職する場合、その後は独立し自営業者のようなかたちで仕事を続けるか、あるいは中途採用枠
などで他の企業に転職したりするのが一般的です。転職活動に臨む際は、これまでの社会人生活の中で得たスキルや実績・経験
をアピールし、年齢のハンデを上回ることが大切となります。

また、民間企業や厚生労働省・ハローワークなどの官庁が実施する、セカンドキャリアの支援制度を活用することも選択肢
の一つとなるでしょう。特に未経験の職種に新たに挑戦したいと考えている場合には、こうしたプログラムに参加することの
メリットは大きいと考えられます。
早期退職は、その後の人生設計にも影響を及ぼす大きな決断となります。しかし、早期退職制度を利用して退職した場合、
退職金が満額支給されたり雇用保険に基づき支給される失業給付でも優遇されやすくなるメリットがあります。

一方で、保険や年金を自分で支払う必要があり、セカンドキャリアについても【自身で構築するリスク】を負うことになり
ます。実際に早期退職をすべきかどうかについては、メリットとリスクの双方をよく見極めたうえで判断することが大切
になるでしょう。