早期退職制度の活用によるセカンドキャリア構築は可能?①

9509-00011-11

早期退職制度はなぜ増加している?

早期退職制度を活用することのメリットやリスクを正しく把握するためには、まずは前提として、早期退職制度の活用が
近年増加してきた経緯について知っておくことが大切です。

年功序列という仕組みを維持できない会社が多くなってきた

早期退職を募る企業が増加してきた理由の一つに、かつての日本的な会社経営のやり方が立ち行かなくなってきていることが挙
げられます。年功序列という人事考課の仕組みは、そこで働く従業員にとって「長く働き続ければ、所得や役職が向上する」
という希望をもたらすものでした。

こうした方法で企業への帰属意識を高め、一体感のあるチームを作っていくというのが、日本の伝統的な会社経営のあり方
だったのです。しかし年功序列という手法は、長期にわたって会社の成長が続くという前提が崩れると、維持することも
困難になりがちです。

将来への見通しが不確実であるという前提で考えれば、年功に基づいて序列が決まることは、若手社員にとって不満の
原因ともなりえるでしょう。こうした時代の変化に企業が適応すべく、早期退職制度が増加してきたといえるのです。
9509-00011-21

定年の延長に伴い、企業の負担が重くなってしまった

2006年の法改正に伴い、定年の年齢引き上げや、60歳以降の継続雇用などが法的義務として企業側に課せられるように
なりました。このような変化を受け、60歳以上のシニア層に対しマネージャーや若手育成といったかたちで活躍の場を
用意しようとする企業も多くなってきています。

しかし一方で、負担増加を回避するために早期退職を募る企業も増えてきました。以上のように、年功序列という仕組みの
維持が困難になったことや、定年の延長が原因となり早期退職制度の活用が増加していると考えられます。