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新入社員のビジネスマナー研修講座【成長するには、インプットか?アウトプットか?】

新入社員のビジネスマナー研修講座【成長するには、インプットか?アウトプットか?】
一方で、現在はリモートワークや交代勤務などのニューノーマルな働き方となり、後輩や部下の指導や育成に頭を悩ませている、という方は増えているのではないでしょうか。
そこで、今回は、指導育成にお悩みの皆さんと、目下成長途上の新人若手社員の皆さんに向けて、「成長するためのコツ」について、お伝えしていきます。

「インプット」「アウトプット」とは?

念のためですが、言葉の意味を押さえておきましょう。「共通言語」という表現をすることもありますが、社内で使う言葉は、皆が同じ意味や定義で理解していることが欠かせません。特に、顔が見えないメールで使う時にも、言葉の意味が違うと、話がかみ合わず、ストロークが増え、時間を浪費してしまいかねません。
インプットとは、辞書によると「入力。コンピューターで、情報を記憶装置へ入れること」と表現されます。成長の過程に置き換えると、頭の中に情報を入れること、です。アウトプットとは、「出力。特に、コンピューターで、データを画面に表示したり、印字などで取り出したりすること」です。私たちに置き換えると、頭の中に入ってきた情報を能内で処理して、外へ出力することとも言えます。具体的には、読んだり聞いたりするのがインプット、話したり書いたり行動するのがアウトプットです。

現実的な世界に影響を与えるのは、出力

インプットをすることで、知識が増えていくのは疑いないところです。しかし、行動に結びつけなければ、現実には、何1つ変わりません。仮に本を年間に50冊読んだとしても、それだけでは、記憶にもとどまらず、誰かに本の内容を聞かれても覚えていなくて説明できなかったという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
話し方を改善したい、雑談ができるようになりたい、論理的な思考を持ちたい、手帳術を身につけたい、など書籍を読む時には、何らかの課題を感じている方も多いはず。それならば、1つでも「出力」をすること、つまり、話したり、書いたり、行動したりのアウトプットがオススメなのです。

自転車の乗り方は忘れない

皆さんも子供の頃に、自転車に乗るために練習をしませんでしたか?一度乗れた自転車は、大人になって、しばらく乗っていなかったとしても、すぐに乗ることができます。
これを運動性記憶と言います。運動神経を使って筋肉や腱を動かしたものは一度覚えるとその後はほとんど忘れないのです。
アウトプットも同じ。運動をすること、つまり声に出す、書き出すことで運動性記憶となるのです。学生の頃に行った、漢字や九九、英単語の暗記なども声に出し、繰り返し書いて覚えませんでしたか?大人の学習も同じようにすることで、身につきやすいのです。
長期記憶として定着させるには、2週間に3回使うのがオススメ。人間の脳では、海馬というところに一次的に、2~4週間だけ保存されるのだそうです。その情報が保存されている期間中に、繰り返し使われると、脳は「重要な情報」と判断し、側頭葉の長期記憶に移動するのです。一度移動すると、その後は、長期記憶として定着していきます。
自転車の乗り方と同じです。繰り返し使う目安としては、インプットしてから、2週間で3回以上です。使う、に関しては、話す、書く、誰かに説明するなどがオススメです。

成長を加速させるには?

インプットとアウトプットの関係についても触れておきましょう。順番としては、本を読む、セミナーを受けるなどでインプットをします。それについて、アウトプットをします。インプットとアウトプットのサイクルを繰り返すことで、自己成長が進むのです。
米国のある学者が行った実験によると、インプットとアウトプットの最適な比率は、30:70だそうです。一方、日本で大学生を対象に比率を調べた研究結果によると、平均的な比率は70:30の時間配分で勉強をしているそう。私たちは、社会人になっても学生時代と同じような比率で時間を費やしていないでしょうか。
これでは、インプット過剰、アウトプット不足の状態、効率も良くありません。これからは、3:7の比率でアウトプット重視にシフトしていきましょう。

アウトプットの質を高めるためのフィードバック

「サイクルを繰り返すことによって、自己成長できる」ということに、疑問を持つ方はいませんか。実は、成長するためには、重要なキーがあるのです。それは、フィードバックです。
私たちの顧客で、営業パーソンが売上実績を伸ばすために、トークの作り方などを学んでから、ロールプレイングを行うというのを繰り返している企業様がいらっしゃいました。
オンラインでの研修でトークのインプットをし、研修後に社内でロールプレイングを行って定着させていく、というサイクルでした。しかし、思い描くスピードでトーク力が改善しないのです。理由を検証していくと、社内でのロールプレイングにおいてのフィードバックの質が低いことが、課題でした。
営業役の気持ちを害さないよう、傷つけないよう、フィードバックではできていることを伝えていたのです。気になる箇所については、「笑顔がちょっと少なかったです」「もう少し質問が多い方が良かったと思いました」といったコメントのみ。これでは、改善する方が難しいのはお分かりですね。

具体的なフィードバックとは

フィードバックをするのであれば、具体的にどの部分に修正を加えればよいのかが分かるようにする必要があります。「トーク導入の、日ごろのお客様の様子を聞く時に笑顔が不足していました。お客様役の目を見て笑顔で話しかけていきましょう。
その後のストロークでは、今より1センチ口角を上げ、お客様の言葉に対して深く頷いてください」「現状お使いの商品についての気になる箇所の確認の時に、内容が曖昧なまま進んでいました。あの後、2回は掘り下げて、具体的にどのような場面なのか、その時のお客様のお気持ちはどうだったのか、営業役とお客様役が同じ景色を見られるよう質問をしましょう。
そのための質問は、あらかじめ考え、準備しておきましょう」など。
フィードバックを行うことで、次のインプットに修正を加えることができるのです。失敗した時には、失敗した理由を客観的にとらえることで同じ失敗を繰り返しませんし、うまくいった時にもその要因を考えることで再現ができます。
いずれも「やりっぱなし」では上手くいかないのです。忙しい中でも、フィードバックの時間を取ることの優先順位をあげていくことが欠かせません。

知識や経験の多い人からのアドバイスが効果的

また、効果的なフィードバックの方法をもう一つご提案です。せっかくなら、自分よりも知識や経験の豊富な人に教えてもらうということです。
ついつい、同じ立場の人や話しかけやすい人に依頼しがちではありますが、弱点や欠点を端的に指摘してもらえる相手を選ぶことも重要です。新人や若手社員が「自分なりに」考えて学習していくより、一歩や二歩先を進んでいる先輩や上司からアドバイスをもらった方が成長できるのは言うまでもありません。
インプット、アウトプットをしたら、必ず成果に結びつけるよう、アドバイスをもらう、フィードバックを行うという習慣をつけることがオススメです。自己満足で終わらせないようにしましょう。