上司・お客様から愛される席次のマナーとは?
会食や会議の席で、どの席に座るのが正しいのかわからずに、なかなか席につけないなんてことはありませんか。
またご案内する際に、お客様をどの席にお通しすれば良いのか分からなかったことで、正しい席に案内が出来ずに、お客様や上司の方を困惑させたなんてことはないでしょうか。今回は、一般的な席次マナーについて解説します。
席次には「上座」と「下座」があります。「上座(かみざ)」とは、日本の室内に関するマナーにおいて身分の高い人が座る席のことです。対義語に「下座(しもざ)」があります。概ね、入り口から最も遠い席が上座、入り口に近くなるにつれて下座となります。
日本では古来より出入り口から一番遠い部屋の奥に、床の間や神棚を設ける習慣があり一番奥は神聖な場所として今でもその習慣が続いています。また部屋の出入り口は、人の出入りが激しいため目上の人が落ち着いて過ごせるように部屋の奥にお通しするという意味もあります。
目上の方が快適に過ごすための席次とは?
ここからは、どの位置が上座・下座となるのか席次を5つのタイプに分けて具体的に解説します。
【クルマ編】(タクシーの場合)
運転席の後ろが上座、運転席真横が下座となる。後部座席に3名で座る時は、真中が下座となる
【エレベーター編】
出入り口から遠い場所が「上座」で、操作パネルの前が「下座」
【会議室編】
部屋の出入り口から遠い席が「上座=お客様」が座る席、扉に近い席に自社社員が座る
【電車編】
4人掛けボックスシートでは、上座は窓側となり、通路側が下座
1番目の上座は【窓側進行方向】、2番目が【窓側進行逆位置】
3番目が【通路進行方向】、4番目が【通路進行逆方向】
席次や席順には、目上の人や年長者に対する敬意、あるいは来客に対するおもてなしの心がこめられています。
目上の人やお客様をスムーズに席へご案内する為にも上座下座を理解し、お客様が心地良いかどうかを基準に、
臨機応変な対応を心がけましょう。