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人づての“陰口”と“誉め”がチームワークにもたらす影響とは?

2021.06.21

『直接言わないで 陰で言うのは陰口

その場で言わないで後になって言うのは愚痴

人を介して耳に入る言葉は相手の主観も入り確実にずれる

尾ひれがつき面倒くさいことが起こる

誤解があったら直接話して解決せよ

話には必ず尾ひれが付く

第三者を介して伝えていいのは誉め(評価)』

上記は、弊社代表取締役社長の朝倉千恵子がfacebookに投稿していたメッセージです。

ドキッ!!とした方、いらっしゃるのではないでしょうか?

「そうそう、その場にいない人の話題って結果的に陰口っぽくなるときある・・・」

本日は、

「チームワークを壊す最大の敵は“本人不在時の陰口”」

そして

「チームワークを構築する最大の味方が“本人不在時の誉め”」という全く逆の話を簡潔にまとめてみました。

それでは参りましょう!

”感情”は、ウィンザー効果によって簡単に左右される

先日、地元レストランの口コミサイトを見ていて、ハッとしたことがあります。

それは、そのレストランの「口コミやレビューをとても参考にしている」ということです。

レストラン自身が「美味しいからぜひ来てください」というよりも、実際に行って食事をした人たちの高い評価と感想で「行ってみたい!」とより気持ちが動いたのです。

実は、この「第三者からの評価を信じやすい」という深層心理は心理学では「ウインザー効果」と言われています。

このウインザー効果は「第三者が発信する情報は、直接相手から言われるよりも信頼されやすい」という人間行動の深層心理なのです。

確かに・・・

直接、誰かに誉められることも嬉しいのですが、

「いやいやちょっと待って・・・何か裏にあるのか?」

「大袈裟に言っているんじゃないの?」

「お世辞じゃないの?」

なんて、裏をかいてしまい、また損得を考えてしまうことも否定はできませんよね。

でも「Aさんが、あなたのことをとても信頼できるって誉めていたよ」

と言われたら、素直に嬉しい気持ちになり、もっとチームのために頑張ろうという

心理が働くという経験ありませんか?

”人を育てる鉄則”とは?

「人を育てる100の鉄則(2006年)畠山芳雄氏:著」

によると

「“陰口は組織の破壊者”チームワークを壊す最大の敵は、本人のいないところでその人の批判をすることである」

とも書かれています。

うーん・・・確かに・・・

最初は悪気なく、その場にいない人の話をしていたら段々と話がズレてズレて・・・

最終的には陰口を言っているようになってしまう。

そしてこの場だけで収まらず、人から人へ、またその次の人へと話が大きくなり、さらにズレてしまった状態で、悪口、陰口として本人の耳に入ってしまう・・・

「もうこんなチームでやってられるか!!!」と本人が非協力的になるのも否めません。

畠山氏は続けてこう書いています。

「陰で誉めるのは、いくらやってもいい。これは人間関係をよくする潤滑油であって、人づてに聞いた本人は、それで好意を持つことになる」

と。

私自身、サービス業界出身なのですが、

「チームワークを構築する会社の取り組み」

がありました。

参考までにご紹介させていただきます。

それは、「スタッフ同士でもホスピタリティ(心を込めたおもてなし)を」です。

ホスピタリティは、お客様だけに発揮するものではなく、身近にいる従業員同士にこそ必要なのであるという精神です。

その中でも3つ即実践できることとして、

①名前で呼ぶ

「おはようございます」→「〇〇さん、おはようございます」

「お疲れ様でした」→「〇〇さん、お疲れ様でした」

名前を呼ぶことで、“従業員”という枠ではなく“個人”として相手を承認していることになります。

②挨拶プラスアルファ

「おはようございます」→

「おはようございます。昨日は遅くまでお疲れ様でした」

思いやりの気持ちを伝えます。

③陰誉めキャンペーン

「〇〇さんが、あなたが手伝ってくれてとても助かった、って、喜んでいたよ」

第三者から誉めます。

ウインザー効果を上手く取り入れることで、円滑な人間関係を築くことはもちろん、チームワークに貢献しより強い組織を目指したいですね。

そして「陰口は組織の破壊者」

ということも忘れず心に留めておきたいものです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

以上

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