
『直接言わないで 陰で言うのは陰口
その場で言わないで後になって言うのは愚痴
人を介して耳に入る言葉は相手の主観も入り確実にずれる
尾ひれがつき面倒くさいことが起こる
誤解があったら直接話して解決せよ
話には必ず尾ひれが付く
第三者を介して伝えていいのは誉め(評価)』
上記は、弊社代表取締役社長の朝倉千恵子がfacebookに投稿していたメッセージです。
ドキッ!!とした方、いらっしゃるのではないでしょうか?
「そうそう、その場にいない人の話題って結果的に陰口っぽくなるときある・・・」
本日は、
「チームワークを壊す最大の敵は“本人不在時の陰口”」
そして
「チームワークを構築する最大の味方が“本人不在時の誉め”」という全く逆の話を簡潔にまとめてみました。
それでは参りましょう!
”感情”は、ウィンザー効果によって簡単に左右される
先日、地元レストランの口コミサイトを見ていて、ハッとしたことがあります。
それは、そのレストランの「口コミやレビューをとても参考にしている」ということです。
レストラン自身が「美味しいからぜひ来てください」というよりも、実際に行って食事をした人たちの高い評価と感想で「行ってみたい!」とより気持ちが動いたのです。
実は、この「第三者からの評価を信じやすい」という深層心理は心理学では「ウインザー効果」と言われています。
このウインザー効果は「第三者が発信する情報は、直接相手から言われるよりも信頼されやすい」という人間行動の深層心理なのです。
確かに・・・
直接、誰かに誉められることも嬉しいのですが、
「いやいやちょっと待って・・・何か裏にあるのか?」
「大袈裟に言っているんじゃないの?」
「お世辞じゃないの?」
なんて、裏をかいてしまい、また損得を考えてしまうことも否定はできませんよね。
でも「Aさんが、あなたのことをとても信頼できるって誉めていたよ」
と言われたら、素直に嬉しい気持ちになり、もっとチームのために頑張ろうという
心理が働くという経験ありませんか?
”人を育てる鉄則”とは?
「人を育てる100の鉄則(2006年)畠山芳雄氏:著」
によると
「“陰口は組織の破壊者”チームワークを壊す最大の敵は、本人のいないところでその人の批判をすることである」
とも書かれています。
うーん・・・確かに・・・
最初は悪気なく、その場にいない人の話をしていたら段々と話がズレてズレて・・・
最終的には陰口を言っているようになってしまう。
そしてこの場だけで収まらず、人から人へ、またその次の人へと話が大きくなり、さらにズレてしまった状態で、悪口、陰口として本人の耳に入ってしまう・・・
「もうこんなチームでやってられるか!!!」と本人が非協力的になるのも否めません。
畠山氏は続けてこう書いています。
「陰で誉めるのは、いくらやってもいい。これは人間関係をよくする潤滑油であって、人づてに聞いた本人は、それで好意を持つことになる」
と。
私自身、サービス業界出身なのですが、
「チームワークを構築する会社の取り組み」
がありました。
参考までにご紹介させていただきます。
それは、「スタッフ同士でもホスピタリティ(心を込めたおもてなし)を」です。
ホスピタリティは、お客様だけに発揮するものではなく、身近にいる従業員同士にこそ必要なのであるという精神です。
その中でも3つ即実践できることとして、
①名前で呼ぶ
「おはようございます」→「〇〇さん、おはようございます」
「お疲れ様でした」→「〇〇さん、お疲れ様でした」
名前を呼ぶことで、“従業員”という枠ではなく“個人”として相手を承認していることになります。
②挨拶プラスアルファ
「おはようございます」→
「おはようございます。昨日は遅くまでお疲れ様でした」
思いやりの気持ちを伝えます。
③陰誉めキャンペーン
「〇〇さんが、あなたが手伝ってくれてとても助かった、って、喜んでいたよ」
第三者から誉めます。
ウインザー効果を上手く取り入れることで、円滑な人間関係を築くことはもちろん、チームワークに貢献しより強い組織を目指したいですね。
そして「陰口は組織の破壊者」
ということも忘れず心に留めておきたいものです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
以上