1.目線はカメラを見る
ついつい、ZOOMですと、受講生を観たくなりますね。もちろん、観るという場面も重要です。しかし、ずっと受講生を見ながら話すと、目線が合わないだけでなく、キョロキョロと動いているように見えるのです。
そこからは、エネルギーが伝わりにくい。ここぞ、というメッセージの際は、まずはカメラ目線!アナウンサーの方々にポイントをお聞きすると、カメラの後ろに誰か一人、ご自分の好きな方が立っているつもりで話しかけるとよいとのことです。
2.声を張る
声に関しては、近くで誰かと話すというのでは全く届きません。怒鳴る必要はありませんが、まさに大きな広い会議室で、参加する皆さんに伝わるように、声を張る必要があります。また、その時に、キンキン声にならないよう(高い音は、オンラインでは特に軽く聞こえます)、低めの声にするとよいです。口をしっかり開けて話すと、自然と声は張りやすいです。
3.エネルギーを3倍出す
エネルギーというと漠然として聞こえるかもしれません。それは、反応の速さだったり、反応の大きさだったり、笑顔の質や、表情の変化なども含めて、3倍にすると捉えてください。オンラインはとかく、無表情、無反応に映りがちです。一般的な生活では、オーバーリアクションでしょう、というくらいにしてちょうどよいのです。拍手1つも、ちょっと手をたたくではなく、全力でたたくというのも重要です。なお、拍手の音自体は不快に感じるシーンもあるため、エア拍手をする、というのも選択肢の一つです。
さて、次に、受講する側、受講生や参加者の課題を解消しましょう。
それは、どうしても参加する気持ちになりにくいということです。画面での講義を見ている感覚になると、手もとでスマホを触る、他の作業もしたくなることでしょう。もちろん、研修であっても仕事だ、と言ってしまえばそれまでですが・・・。
工夫できる点を考えてみましょう。
1.名前を呼びかける
オンライン研修においては、講師が一方的に説明するのではなく、受講生の名前を呼びかけるというのが重要です。そのため、スタート前に、一人ひとり名前をよび、「音声は届いていますか?」など、あえて確認するのが効果的です。
2.言葉を工夫する
有名youtuberのマコなり社長さんが使うように、「あなた」という言葉で呼びかけてみる、というのも巻き込むポイントです。「私と同じくらい、皆さんの人生も最高なんです」と言われるのと、「私と同じくらい、あなたの人生も最高なんです」と言われるのとでは、後者の方が、自分事に感じやすく効果的です。
3.発言を求める
発言や意見を求めるという場面を多くします。受講生の発言が長くなるということであれば、発言は一人30秒以内、などとあらかじめ決めておくとよいでしょう。また、突然指名することは嫌い、または苦手とおっしゃる講師の皆さまにおかれては、冒頭に、「本日の研修はいきなり指名することもあります」と一言伝えておけばよいでしょう。
4.褒める
できていることを見つけ、積極的に褒めましょう。笑顔が作れている、頷けているなど、小さなことでよいのです。まずは、できていることを1つでも多く見つけ、褒めていきましょう。
以上、また次回もお楽しみに。