研修導入から3年。リーマンショックで低迷していた業績は回復したものの、「業績はあくまで結果。心配も安心もしていない」と語るのは、株式会社セイロジャパン 代表取締役の大嶋様です。
「なぜ会社で働くのか分からない」―社員の情熱の低下に危機感を抱き、研修の導入を決断いただきました。
弊社の研修を導入したことで、社員の意識、意欲、責任感、また他へ与える影響力はどう変化をしたのでしょうか?

株式会社セイロジャパン様
- 事業内容
- 経済産業省より、IT活用に積極的に取り組み、成果を上げている中小企業として認められ、2016年「攻めのIT経営中小企業百選」に選定されているシステム販売会社。世界各国の最新技術を輸入し、日本の製造業の発展と成長に貢献するという気概とともに、機械からCAD/CAM/CAEシステムまで取り扱う 『ものづくりITソリューションカンパニー』として事業を展開している。
- ホームページ
- http://www.saeilo.co.jp
業績が低迷していたが、社員全体の意識とスキルの底上げを決意
――新規開拓について知ったきっかけを教えてください。
新規開拓代表の朝倉先生とは、先生が前職で勤められていた研修会社の営業担当として、当社で管理職研修を行なったときからの付き合いです。その後、朝倉先生が独立され、2012年に再びご縁をいただきました。2013年の全社出発式でのご講演から、管理職研修など経て、現在に至っています。
当時は、最初の研修から随分と年月が経っていました。リーマンショックでの業績低下時期ではありましたが、社員全体の意識とスキルを底上げする必要があると考えていたのです。
そこで、再びお会いできた朝倉先生に特別な縁を感じ、もう一度新規開拓さんに依頼することにしました。
新規開拓さんは、数々の企業での導入実績もありましたし、何より朝倉先生が当社を大変愛して下さっていることが一番の理由でした。
「なぜ会社で働くのか分からない」と語る社員がいた
――研修導入前に、特に改善したいと考えていたのはどんなことですか?
従業員の職場における基本的動作は、基本から習得・見直しを行う必要がありましたが、それ以上に重要だったのは、会社員として働くことに対する動機の部分でした。
「なぜ、会社で働くのか?」「何が自分の目的なのか」知らない間に、社員の心がマンネリ化して、若いころの情熱や精神が低下していることが、一番心配でした。どうすれば、原点回帰ができるのか? 行動や姿勢から修正をして、さらには各人の動機まで変革できることを目的にお願いしました。

また、管理職や現場のリーダーたちのスキルも、更に磨き上げる必要があると感じていました。特に、こういった上に立つメンバーたちの、仕事に対する責任感を改善することも必須の課題でした。
お客様や部下への「影響力」を高めるプログラムを実施
――研修実施前に、弊社に対して特に希望したことはありますか?
参加するメンバーに対して、お客様や部下などへの「影響力」が強められる内容で、研修プログラムを組んでいただきました。
特に、「業務の目的意識の浸透と確認」「経営実績と目標達成に関する責任感」「部下への指導とコミュニケーションの重要さ」に対する意識の向上とスキルアップによって、会社内や組織文化の革新を目指したのです。
特に強く思っていたのは、管理職者が組織における模範的人財であって欲しいということでした。まだまだ個人的なレベルではあるものの、研修をきっかけに部下指導に熱心な責任者も現れてきました。
普段は気づかない、社員の本音が見えた瞬間
――ご見学の際、受講生が研修に励んでいる姿をご覧になって、どう感じましたか?

普段の業務では、できるまでやらずに自分を甘やかす人がいましたが、管理職研修に参加したことによって、物事に真剣に取り組んで、新しい自分を発見したのではないでしょうか。
内省によって、自分のビジョンを発見できた人もいたので、当初の目的は一部達成できたと感謝しています。
また、普段なかなか聞くことができなかった社員たちの思いが、言葉や態度となって見えたことに、トップとして感動しました。
――研修当時の様子(担当営業より)
始めはベテランの管理職の方が多かったこともあり、前向きに受講できない方もいるようでしたが、基本動作などの全体審査を行ううえでチームワークも円滑になって、受講者の意識も大きく変容し、表情も回を増すごとに良くなってきました。
セイロジャパンの社員の方々は、控えめでありますが、真面目で能力が高く、取り組みは他の企業と比較しても大変熱心でした。
社内でのコミュニケーションが向上
――研修の実施前と実施後で、「受講生の様子が変わった!」と実感されたことはありますか?
会社の上司に関する不平不満が減少したように感じます。自分たちが責任者であり、管理職であり、良いことも悪いことも自分の責任であるという雰囲気が生まれてきたことを実感しました。
また、個々人の数字責任に対する意識も向上しました。当社ではKPIによる目標管理を実施していますが、数字に対する意識は更に強くなりました。売上実績はリーマンショック以前に回復したほどです。

その他にも、日報の掲載が増加し、コミュニケーションが深くなったり、部下や他部署との交流の機会が増加したりとさまざまな効果が生まれました。
コミュニケーションという点で、管理職に目を向ければ、上司が部下に対して遠慮するといった悪い習慣を修正できた人が増えました。これまで研修を3年間実施し、かなりの人数が研修に参加したことによって、共通言語も生まれました。これは狙いであった「影響力」にも大きな効果があったと考えています。
何より、新規開拓さんの研修では達成できるまで徹底的にやるので、あきらめない姿勢と気持ちが強まったと感じます。できるまで指導することの効果が、一番感じるものかもしれません。
このように、個人レベルの習慣性は改善されたことに安心している一方、社内全体の人間関係力においては、まだまだ充分に向上していない課題が残っています。シナジーが発揮できる会議、集合知を造成できる対話の文化を創出し、心から感動と感謝ができ、強い信頼で結ばれた人間関係がある会社をつくっていきたいと考えています。
リーマンショックで低迷していた業績は回復したものの、業績はあくまで結果なので、心配も安心もしていません。各人が自分のミッションに目覚めて、価値創造と価値提供に、全身全霊を投入できるような会社環境を創造して行くことを目指しています。
※具体的な実績
(研修導入前)
2013年3月決算 売上高 10億6,716万円
↓
2016年3月決算 売上高 14億1,499万円
意識を高め共通言語をつくることができたのが、成功の要因だったと思います
担当営業からのメッセージ
福永吉成
私が入社して初めてのお客様であり当時のことが今でも印象にのこっております。
また、以前朝倉が担当していた企業ということもあり相当なプレッシャーがありました。
決起大会での講演で全社員の士気を高め、その後、重要なポジションである管理職を対象とした、営業研修、管理職研修と展開することで意識を高め共通言語をつくることができたのが成功の要因だったと思います。
また、大嶋社長が全回、オブザーブをされて社員と真剣に研修に取り組まれていたことが大きかったと思います。
成功したことで私の自信にもなりました。いまでも基本動作は毎朝朝礼で行っているとのことです。

※掲載内容はクライアント企業様へのインタビューを基に作成をしております。
一部を弊社にて選別・編集しておりますが、内容の正確性には十分配慮をしております。