
「ルールル ルルル ルールル ルルル・・・」
皆さんはテレビ番組「徹子の部屋」をご覧になったことはありますか?
そうです。
黒柳徹子さんが毎回ゲストを迎えて、トークを繰り広げ、時々あの玉ねぎ頭の中からキャンディー(飴ちゃん)を出してゲストにあげる、という、あのご長寿番組「徹子の部屋」です。
毎回、徹子さんのテンポのよい軽快なトークに乗せられて、ゲストの方々もありのままで自然なトークを展開していて、まさに「徹子の部屋」に来ている感じが画面越しに伝わりますよね。
さて、今日は「徹子の部屋に学ぶ“相手が話しやすい環境”」について触れていきたいと思います。
では参りましょう!!
部下が話しやすい座る位置とは?
皆さんは、部下と話をする際に「座る位置」に関して、こだわっていることや気にしていることはありますか?
「上司だから上座、部下だから下座」間違いではないですよね。
むしろビジネスマナー上は上座下座の「席次」は大切です。
(弊社新人研修では、様々なシチュエーションでの席次をお伝えしています)
ただ、今回は「相手が話しやすい環境を整える」ことがテーマですから、
ちょっと席次ルールに関しては別と考えてくださいね。
結論からお伝えすると、「机の角を使って“ハの字”になるようにお互いが座ると、話を聴きやすい。話を聴いてくれることで話しやすくなる。」
あっ!!まさに徹子の部屋スタイルではありませんか!!
スティンザー効果でより話しやすい環境を作る
実は、これはアメリカの心理学者スティンザーによる
「スティンザー効果」として、“位置による心理効果”として証明されているのです。
簡単に「スティンザー効果」をお話すると
①真正面に座る(敵対の位置)
反対意見、ライバル心という心理。討論になりやすい位置。
②横に並んで座る(味方の位置)
味方になってくれる可能性がある心理。
③斜めに座る(友好の位置)
緊張感を緩和して、意見の衝突、対立が起こりにくい。
親しい関係構築に期待ができる心理。とのことです。
そこで思い出したのが、あるホテルの外国人支配人。
お客様が激怒、激怒でフロントデスクにクレームしていたのですが、支配人はすぐにこのお客様をソファーのお席へご案内して何と自分もお客様の横に座ったのです。
日本人だとお客様の目線の高さに合わせて、床に膝をついて話を聴く的なサービス業の常識を覆すような行動を目の当りにしました。
が・・・10分後、さっきまで顔を真っ赤にして激怒していたお客様と笑い合いながら、談笑していたのです。
さらに「ハッ」とした光景が、アメリカ大統領が他の国の首相、大統領と談話する際には、丸テーブルを挟んで横並び、もしくは、ちょっと椅子に角度をつけて斜めに座っている光景をニュースや新聞で見ます。
もしかするとスティンザー効果なのかな・・・と思ったりもしました。
皆さんが後輩、部下の話を聴く際にはこのスティンザー効果を上手に取り入れて、
相手の話をよく聴いてあげることで、「より話しやすい環境」を作っていくことも上司、先輩の大切な仕事のひとつかも知れませんね。
最後に・・・
黒柳徹子さんは、1976年スタート放送45年目の「徹子の部屋」をスタートするにあたり、スタッフたちとの約束の中に「編集はしないこと。ゲストのありのままのトークをお届けしたい」とおっしゃったそうです。
そして、本番前には1時間以上かけてゲストについてスタッフと綿密な打ち合わせをされるそうです。
ゲストのありのままを引き出す、徹子さんのテクニック見習いたいものですね。