
「はい、皆さんおはようございます!昨日は“よかった探し”しましたか?今日も“よかった探し”をしましょう!はい、以上です。」
これは、私が小学生の頃の校長先生の朝礼時の挨拶でした。
インパクトのあるポジティブな言葉は35年の時を経ても記憶に残るのですね・・・
皆さんは「よかった探し」ご存知でしょうか?
この「よかった探し」というのは、「愛少女ポリアンナ物語」というテレビ番組で有名になった言葉です。
その昔、1986年1月から12月までテレビ放映され全51話。
当時はYouTubeなどもちろんない時代、VHSのビデオカセットに録画もしくは、放映時間にテレビで観る、この2択。
今の若い方々はVHSビデオは、ご存知ないでしょうか・・・
「ポリアンナ物語」は、日曜日の19:30~20:00に放映されていたため、歯磨きとお風呂を済ませて、猛ダッシュでテレビの前で準備していた記憶。
この「ポリアンナ物語」子供ながらに泣けるシーンが何回も出てくるのですが、両親の前で泣くことが恥ずかしくて、「目がかゆい」なんて目をこすって誤魔化していましたが、きっと両親は泣いていることなどお見通しだったと思います・・・
さて、今日はこの「よかった探し」の効果について、そして私なりに「よかった探し」を応用した「人を長所から見る」ことが職場にどんな影響をもたらすのか。
ぜひお付き合いください!
それでは参りましょう!
良かった探しの効果
まずは「よかった探し」とは?
ポリアンナは、父を亡くして孤児になりました。
貧しさ不幸に負けない、どれだけ苦しい状況でも父親の遺言である、
「どんな苦しいときでも、明るい部分を見つけて明るく生きなさい、よかった探しをしなさい」
を守りました。
そして明るく前向きに生きる姿は周りの人の心を打ち、周りも「よかった探し」をすることで町全体が明るくなったのです。
うーん、確かに・・・。
昔、自分自身が社会人1年目だった頃のことを思い出しました。
例えば、上司先輩に自分の不注意を指摘された際に
「どうせ私はダメなんだ・・・もうやっていけないかも・・・」
と、卑屈にネガティブな気持ちで注意指摘を捉えて、しばらく引きずってしまうのか、
「ご指摘いただきありがとうございます。自分でも気付かなかったことなので、注意いただき“よかった”です。今後気を付けます」
と、前向きにポジティブな気持ちで注意指摘を捉えるのか。
ポジティブな気持ちで捉えることにより「これは成長できるチャンス」とさらに「言ってもらえたことは、自分のために“よかった”」と、捉え前向きに仕事に取り組むことができた経験があります。
人の長所から見て、言葉で伝えることが職場にもたらす影響
実は、この「ポリアンナ物語」の原作「少女パレアナ」から、1964年にアメリカの心理学者チャールズ・E・オスグッド氏が「ポリアンナ効果」という心理学用語を発表しています。
この「ポリアンナ効果」は、
「ネガティブ(否定的、悲観的、後ろ向き)な言葉よりもポジティブ(肯定的、楽観的、前向き)な言葉の方が良い影響をもたらす」
「書かれた言葉においては、ネガティブな言葉よりも、ポジティブな言葉の方が大きな影響をもたらす。肯定的で楽観的な言葉の方が人の心を動かしやすい」
と説明しています。
私もいまだに「よかった探し」をしており、起きた物事に対して、じっくりと考察した上で「よかった点」を手帳に書き留めるようにしています。
※(ルーキー手帳ご紹介リンク)をここか最後に貼るという作戦です
手帳にすぐに書き込むことで、そのときの記憶としてだけではなく、その言葉を振り返ることができ未来のヒントになることがあるからです。
そして自分自身が先輩となり、新入社員を迎える立場になった際に、気を付けていたこと、それは「よかった探し」を応用して、「その人の長所」をまず見つけて言葉にして相手に伝えるということです。
具体的に「相手の何を見て“長所だと感じたのか”」
理由とともに伝えることは、ただ単に「おだてる」こととは違うと思うのです。
相手を「長所から見る」「それを言葉で伝える」
ということで、私の心は
「あなたがこの職場にきてくれて“よかった”」
と、自然に思えるようになりました。
そして、後輩が困難に打ち勝ち、様々な葛藤を乗り越えて、ひとつの仕事を達成した際には、
「お疲れ様、よく頑張ったね!“よかったね”」
と声かけをすることで、職場のメンバーも「お疲れさま」「よかったね」と一緒に労ってくれて、職場が明るくなりました。
まるでポリアンナの住む町全体が明るくなったかのように。
ポリアンナに学ぶ「ポリアンナ効果」と「相手を長所から見る」で明るく前向きパワー全開の職場作りを目指していきたいですね!
ポリアンナの口癖は・・・
「私、とってもよかったと思うわ!!」私の今の気持ちは・・・
「皆さんがこのメルマガを最後まで読んでくださり、少しでもお役に立てたなら、とっても“よかった”です!!」
以上