
この記事は、「新入社員研修」の実施を検討している人事担当者向けに、離職防止対策につながる新入社員研修を実施するコツについて紹介しています。
新入社員研修をつくる「担当者」が知っておきたい知識について、総合的にまとめた記事は以下です。
1.令和のZ世代新入社員の傾向
令和のZ世代とは、1995年頃から、2010年代初頭までの生まれの世代のことで、大学卒業の目安で言えば2017年(平成29年)〜が該当します。
2024年10月に厚生労働省から発表された「新規学卒者の離職状況」によると、令和のZ世代新入社員は、入社後の早期離職が増加傾向であると分かっています。
令和3年(2021年)は新入社員の離職者が全体の34.9%を記録しており、平成18年(2006年)以来、15年ぶりの高水準となりました。
早期離職が高まっている理由として、令和のZ世代新入社員の育った環境によって備えた特徴が影響しているとみられます。
特徴やその特徴が備わった環境の背景について、簡単に表でまとめました。
| Z世代新入社員の特徴 | 特徴が備わった環境の背景 |
|---|---|
| 対面でのコミュニケーションが苦手 |
|
| タイパ・コスパ重視ですぐに答えを知りたがる |
|
| 横並び意識が強い |
|
| 多様な価値観を重視
ハラスメントにも敏感 |
|
| 転職志向が強い |
|
上記のような特徴や社会情勢が変化しない限り、今後もZ世代新入社員の早期離職率は、高い水準を推移していくと考えられます。
Z世代の特徴について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
2.離職防止につながる「新入社員研修」実施のコツ
離職しないZ世代新入社員を育てるために、以下のようなコツを踏まえた研修を行いましょう。
東京商工会議所が2024年4月に発表した新入社員向け意識調査では、多くの新卒社員は「規律性(社会のルールや人との約束を守る力)」に対する意識が低いという結果が出ています。
そのため、特にチームワークや社会性、他者とのコミュニケーション能力などを身につけるカリキュラムを重視すると現場とのギャップが少なく済みやすくなります。
3.離職防止につながるおすすめの研修内容
また、以下に、典型的なZ世代新入社員の特徴別に、研修を通じて実施可能な離職防止対策とおすすめの研修カリキュラムを、まとめました。
| 対面でのコミュニケーションが苦手 | |
|---|---|
| 研修を通じて実施可能な、離職防止に効果的な対策 |
|
| おすすめの 研修内容 |
|
| タイパ・コスパ重視ですぐに答えを知りたがる | |
| 研修を通じて実施可能な、離職防止に効果的な対策 |
|
| おすすめの 研修内容 |
|
| 横並び意識が強い | |
| 研修を通じて実施可能な、離職防止に効果的な対策 |
|
| おすすめの 研修内容 |
|
| 多様な価値観を重視・ハラスメントにも敏感 | |
| 研修を通じて実施可能な、離職防止に効果的な対策 |
|
| おすすめの 研修内容 |
|
| 転職志向が強い | |
| 研修を通じて実施可能な、離職防止に効果的な対策 |
|
| おすすめの 研修内容 |
|
Z世代新入社員は決してやる気がないわけでないものの、従来世代とは異なる特徴ももっており、早期離職を防止するためには、入社後すぐの段階から新入社員研修での対策が必要になります。
企業側が研修によって早期離職を防止するとともに、うまく能力を引き出せれば、Z世代新入社員も職場で活躍できる人材として成長していけるでしょう。
離職率が少ない企業が取り入れている面白い新入社員研修事例について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
以下の記事では、新入社員研修の内容例をまとめています。
4. 離職防止につながる新入社員研修の実施には「厳しさの外注化」がおすすめ!
離職防止につながる新入社員研修の実施には、「厳しさの外注化」をする事がおすすめです。
昨今、令和のZ世代は扱いが難しく、社内で適切な指導を完結しづらくなっています。
例えば、以下のようなお悩みを抱えられている人事担当者が増えています。
- 「ハラスメント」等の定義や線引きがあいまいで、コンプライアンスとの整合性を取るのが難しい。
- 新入社員個々の権利意識や倫理規範に個人差が大きく、個別に配慮しようにも難易度が高い。
- 仕事においては「横並び」「他と一緒」でいいと思う人が多く、競争原理が働かずモチベーティブの高め方が見えない。
- 「バブル世代」「氷河期世代」生まれの管理職からすると、全く経験のない「価値観」で、新入社員が持つ考え方の理解がしづらい
特にZ世代は新入社員に対して、厳しめの研修にすると、ハラスメントとの線引きが難しく、甘くなりがちです。
一方、甘くすれば早期離職の防止になるかと言えば全くそうではなく、身についてほしい部分が身につかないまま現場に出ることで自信を失い、離職するケースも一般的に説くある話です。
こういった場合に、研修の一定部分を外部講師に委託できれば、「厳しさ」を保ったまま、適切な指導が可能です。
つまり外部講師が「厳しい」面を担当する事で、上司・先輩が「優しくサポーティブな存在」で居続けられるという構造が構築できます。
こうすれば上司や先輩に対する心理的安全も確保できるので、新入社員が職場に対して信頼を抱きやすくなります。
新入社員研修を外部委託するときの選び方を、下記の記事でまとめています。
- 【徹底解説】新入社員研修カリキュラムの作り方完全ガイド|目的から作り方の手順、ポイントや内容例まで解説
- 【2025年度版】新入社員(新卒)研修のカリキュラム別「内容例 一覧」
- 「新入社員研修」はいつから、どれくらいの期間やるのが適切か?
- 新入社員研修の目的と、対応するカリキュラム 一覧|具体例で分かりやすく紹介
- 「退職をふせぐ?!」面白い新入社員研修事例 5選|離職が少ない企業の事例を中心に、その効果やコツを解説
- 「新入社員研修」を上手く行うコツ5つ|よくある失敗・NG例も紹介
- 新入社員研修のよくある「失敗&NG」例6つ|理由と対策も併せて紹介
- 【最新版】令和のZ世代向け「新入社員研修」とは|実施のコツも併せて紹介
- 離職防止につながる「新入社員研修」実施のコツとおすすめの研修内容