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離職防止につながる「新入社員研修」実施のコツとおすすめの研修内容

2025.06.27

この記事は、「新入社員研修」の実施を検討している人事担当者向けに、離職防止対策につながる新入社員研修を実施するコツについて紹介しています。

1.令和のZ世代新入社員の傾向

令和のZ世代とは、1995年頃から、2010年代初頭までの生まれの世代のことで、大学卒業の目安で言えば2017年(平成29年)〜が該当します。

2024年10月に厚生労働省から発表された「新規学卒者の離職状況」によると、令和のZ世代新入社員は、入社後の早期離職が増加傾向であると分かっています。

令和3年(2021年)は新入社員の離職者が全体の34.9%を記録しており、平成18年(2006年)以来、15年ぶりの高水準となりました。

早期離職が高まっている理由として、令和のZ世代新入社員の育った環境によって備えた特徴が影響しているとみられます。

特徴やその特徴が備わった環境の背景について、簡単に表でまとめました。

【Z世代新入社員の特徴と、特徴が備わった環境の背景】
Z世代新入社員の特徴 特徴が備わった環境の背景
対面でのコミュニケーションが苦手
  • 学生時代がコロナ禍と重なっており、コミュニケーションの機会が少なかった
  • 普段はSNSを通して、短文やスタンプでやり取りを行っており、対面でのコミュニケーションに慣れていない
タイパ・コスパ重視ですぐに答えを知りたがる
  • 知識や情報が即時に手に入るインターネット検索やAIなど自分の知りたい答えにすぐにたどり着ける環境で育っている
横並び意識が強い
  • 学校教育の変化(順位付けによる競争の減少、いじめ防止やハラスメントに関する教育の充実)により、競争よりも平等・調和を重視する傾向がある
多様な価値観を重視

ハラスメントにも敏感

  • ジェンダーやライフスタイルの多様性を尊重する社会の風潮による影響
  • ハラスメントや差別問題が、学校教育やメディアを通して取り上げられているのをよく見ている
転職志向が強い
  • 一般的に、終身雇用や年功序列が少なくなっている労働市場の変動によるもの
  • 退職代行などの新手企業の登場により、退職へのハードルが下がっている

上記のような特徴や社会情勢が変化しない限り、今後もZ世代新入社員の早期離職率は、高い水準を推移していくと考えられます。

2.離職防止につながる「新入社員研修」実施のコツ

離職しないZ世代新入社員を育てるために、以下のようなコツを踏まえた研修を行いましょう。

東京商工会議所が2024年4月に発表した新入社員向け意識調査では、多くの新卒社員は「規律性(社会のルールや人との約束を守る力)」に対する意識が低いという結果が出ています。

そのため、特にチームワークや社会性、他者とのコミュニケーション能力などを身につけるカリキュラムを重視すると現場とのギャップが少なく済みやすくなります。

出典:2024年度 新入社員意識調査 集計結果

3.離職防止につながるおすすめの研修内容

また、以下に、典型的なZ世代新入社員の特徴別に、研修を通じて実施可能な離職防止対策とおすすめの研修カリキュラムを、まとめました。

【Z世代の特徴別 離職防止対策とおすすめの研修】
対面でのコミュニケーションが苦手
研修を通じて実施可能な、離職防止に効果的な対策
  • ビジネスに必要な対面でのコミュニケーション能力を身につけさせる
おすすめの
研修内容
  • ビジネスマナー研修
  • コミュニケーションスキル研修
  • 営業研修
  • 電話応対研修など
タイパ・コスパ重視ですぐに答えを知りたがる
研修を通じて実施可能な、離職防止に効果的な対策
  • 研修を通じて実施可能な、離職防止に効果的な対策
おすすめの
研修内容
  • ビジネススキル研修
  • 仕事基礎力強化研修
  • 現場指導研修
  • 営業同行研修など
横並び意識が強い
研修を通じて実施可能な、離職防止に効果的な対策
  • 研修を通じて学生から社会人への意識の切り替えを図る
  • 苦手意識やコンプレックスを与えないために、研修後のフォローにも力を入れる
おすすめの
研修内容
  • 新入社員向け基礎研修
  • 新入社員フォロー研修
  • クレーム対応研修
多様な価値観を重視・ハラスメントにも敏感
研修を通じて実施可能な、離職防止に効果的な対策
  • 社会人・企業人として求められる適切な倫理観、コンプライアンス意識、ハラスメントへの理解を深める
おすすめの
研修内容
  • コンプライアンス研修
  • 女性社員研修など
転職志向が強い
研修を通じて実施可能な、離職防止に効果的な対策
  • 研修で会社や業界に関する知識を身につけ、当事者意識をもたせる
おすすめの
研修内容
  • 企業理解研修
  • 業界知識研修など

Z世代新入社員は決してやる気がないわけでないものの、従来世代とは異なる特徴ももっており、早期離職を防止するためには、入社後すぐの段階から新入社員研修での対策が必要になります。

企業側が研修によって早期離職を防止するとともに、うまく能力を引き出せれば、Z世代新入社員も職場で活躍できる人材として成長していけるでしょう。

4. 離職防止につながる新入社員研修の実施には「厳しさの外注化」がおすすめ!

離職防止につながる新入社員研修の実施には、「厳しさの外注化」をする事がおすすめです。

昨今、令和のZ世代は扱いが難しく、社内で適切な指導を完結しづらくなっています。

例えば、以下のようなお悩みを抱えられている人事担当者が増えています。

人事担当者が令和のZ世代に対して抱えるお悩み
  • 「ハラスメント」等の定義や線引きがあいまいで、コンプライアンスとの整合性を取るのが難しい。
  • 新入社員個々の権利意識や倫理規範に個人差が大きく、個別に配慮しようにも難易度が高い。
  • 仕事においては「横並び」「他と一緒」でいいと思う人が多く、競争原理が働かずモチベーティブの高め方が見えない。
  • 「バブル世代」「氷河期世代」生まれの管理職からすると、全く経験のない「価値観」で、新入社員が持つ考え方の理解がしづらい

特にZ世代は新入社員に対して、厳しめの研修にすると、ハラスメントとの線引きが難しく、甘くなりがちです。
一方、甘くすれば早期離職の防止になるかと言えば全くそうではなく、身についてほしい部分が身につかないまま現場に出ることで自信を失い、離職するケースも一般的に説くある話です。

こういった場合に、研修の一定部分を外部講師に委託できれば、「厳しさ」を保ったまま、適切な指導が可能です。
つまり外部講師が「厳しい」面を担当する事で、上司・先輩が「優しくサポーティブな存在」で居続けられるという構造が構築できます。

こうすれば上司や先輩に対する心理的安全も確保できるので、新入社員が職場に対して信頼を抱きやすくなります。

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