
ビジネスの場で使われている敬語の種類とは?
ビジネスの場において、敬語を如何に上手く使いこなせるかというのは最大のポイントとなってきます。
敬語を細かく見ていくと【尊敬語、謙譲語、丁重語、丁寧語、美化語】と5つの種類に分類されています。
【尊敬語】
目上の人に対して相手を立てることで、その人物に敬意を表すものです。
例えば「おっしゃる」や 「いらっしゃる」等があります。
【謙譲語】
自分の動作をへり下ることで相手を立て敬意を表すものです。
例えば「申し上げる」や「伺う」等があります。
【丁重語】
自分の動作をへりくだることで丁重に伝えるものです。
例えば「申す」や「参る」等があります
【丁寧語】
主語に関係なく丁寧な言葉づかいにより相手への敬意を表すものです。
例えば「です」「ます」や「ございます」等があります。
【美化語】
上品な言葉づかいによって相手への敬意を表すものです。
「お」や「ご」をつける「お菓子」や「ご飯」等が例となります。しかし、ここで注意が必要なのが「お」や「ご」をつけると全て美化語になるかと言うとそうではないという事です。「おビール」という言葉に違和感があるように、カタカナ外来語や公共施設等には使うことはできません。
また正しい言葉だと思って使っていた表現が、失礼にあたるケースもありますので注意が必要です。
今回は、代表的な例としてよく使われる相槌表現「なるほど」についてお伝えします。
「なるほど」は、目上の人やお客様に対して使うべきではないとされている言葉です。理由は【3つ】あります。
1.「なるほど」そのものは敬語ではないため
2.「相手の言うことを評価したようなニュアンスのある言い方」であるため
3.「なるほど、しかし」というように反対意見を言う含みを感じとられるため
これら3つの理由から使うべきではないとされています。納得した時には「おっしゃる通りです」や「はい」等を使うようにしましょう。その際には合わせて、相槌を打つなど納得感を体で表現することを行うと尚良いでしょう。
ビジネスシーンでは、マナーは非常に重要な位置を占めます。特に敬語は重要ということは既にお伝えしましたが、最も大切にしていただきたいのは「相手を不快にさせないための気遣い」です。円滑なコミュニケーションで人との繋がりを大切にし、その中で言葉にも目を向けることはとても大切なことですので覚えておきましょう。
感じの良い挨拶とは?
最後に「感じの良い挨拶」だと印象を残す効果的なテクニックについてお伝えします。とてもシンプルです。
挨拶の後に感謝の言葉をつけ加えるだけで好印象を残すことができるのです。
例えば「おはようございます。昨日は素敵な時間をありがとうございました。」このように挨拶の後に感謝を伝えることで相手に好印象を残すことが出来ます。
挨拶は、いつでも、どこでも、どなたに対しても平等に行うようにしましょう。たとえ挨拶に応えない人がいたとしても、続けていれば必ず挨拶を返してくれるようになります。気をつけなければならないことは、TPOに応じた挨拶を適切なタイミングで行うということです。状況に応じて適切に使い分けるようにしましょう。