
本記事は「新入社員向け、ビジネスマナーとしての話し方」についてフォーカスして解説しています。
「新入社員向けビジネスマナー」一覧は以下の記事にまとめています。
「新入社員が身に着けておきたい言葉遣い」については以下の記事をご覧ください。
1. 新入社員にとって「話し方」が重要である理由
新入社員にとって「話し方」は、実務スキルより先に評価される要素です。
なぜなら、仕事のほぼすべてが 「伝える」「説明する」「報告する」 で構成されているからです。どんなに優秀でも、話し方が曖昧だったり分かりづらかったりすると、「頼むのが不安」「説明が伝わらない」と評価されてしまいます。
逆にきちんとした話し方ができる新入社員は、
- 説明や報告内容が分かりやすい
- コミュニケーションがとりやすい
- 信頼でき、安心して仕事を頼める
と評価が一気に上がります。
話し方は、新入社員にとって最速で信頼を勝ちとるための技術です。
だからこそ、最初に 「話し方の基礎」を身につけることが重要です。2. 新入社員が最初に身につけるべき「話し方の基本」3つ
新入社員が必ず覚えるべき「話し方の基本」は以下の3つです。ここを押さえておけば、どの場面でも相手に好印象を与えられます。
①:結論ファーストで話す
新人は説明が長くなりがちです。以下の例のように最初に結論から話せば、「何の話?」と相手を迷わせません。
- 「ご相談があります」
- 「Aの件ですが、結論から言うと…」
- 「本日お伝えしたいのは2点です」
②:シンプルに短く話す
まずは簡潔に、必要な情報だけを伝えましょう。詳しい内容は質問されたときに説明すれば大丈夫です。
- 一文を短くする
- 内容は3つまでに絞る
- 長くなりそうなら「要点をまとめると…」と最初に伝える
③ ゆっくり話す
新人は緊張で早口になりがちです。早口は「自信がなさそう」「焦っている」という印象を与えることがあります。
ゆっくり話すだけで、- 丁寧
- 落ち着いている
- 誠実
という印象が相手に伝わります。
3. 新入社員が避けるべき「話し方の NG例 」4つ
新入社員が口にしてしまいがちの、NGな話し方を4つ紹介します。
相手に良くない印象を与えるだけでなく、話が分かりにくいと業務に支障が出てしまうため、避けるよう意識しましょう。→話が長いと結論が見えないため、理解が遅くなってしまいます。
→要点を3つ以内に絞って話さないと、話の軸がどんどんズレてしまいます。
→「〜みたいな」「〜的な」などの語尾は不安な印象を与えます。
→自信がないように見えてしまいます。相手からの 聞き返しが増えたり、連携ミスに繋がったりしてしまいます。
4. 新入社員がすぐ実践できる「伝わる話し方のコツ」6つ
以下のちょっとした「コツ」を意識することで、より聞き手にとって「聞きやすい・伝わりやすい」話し方をすることができます。
→話す前に「背筋・呼吸・目線」を整えましょう。落ち着きが生まれ、話の質が安定します。
→「要点 →いちばん伝えたいこと→理由→詳細」の順で話しましょう。聞き手が迷わず理解できます。
例)「結論ですが、A案で進めたいです。理由は〜です。」
→伝えたい語句(キーワード)を2回以上入れながら話す」と、要点がより強調され聞き手の記憶に残りやすくなります。
→話しきった後は一呼吸置きましょう」。落ち着いた印象を与え、聞き手が理解する時間も確保できます。
→少しでも不安なことがあったら「〜でよろしいでしょうか」「確認ですが」など確認しながら話を進めましょう。誤解が減り、正確性が上がります。
→「〜です」と言い切ると、自信が伝わります。
5. 新入社員が押さえておきたい「話し方の型」4つ
新入社員が現場で迷いやすい4つの場面(報告/相談/謝罪/依頼)を想定した、「話し方の型」を紹介します。
5-1.「報告」の場面
結論 → 背景 → 現状 → 次の動き
こんな場面で使える
上司に状況報告するとき(例:お客様対応の進捗/担当タスクの報告)
こう話す(そのまま使える例文)
① 結論: 「結論から申し上げますと、A案件は予定どおり進んでおります。」
② 背景: 「本日午前中にお客様へ確認の連絡をいたしました。」
③ 現状: 「必要書類はすべて揃い、最終チェックの段階です。」
④ 次の動き: 「この後15時までに提出し、ご報告いたします。」
- 最初に「今どうなっているか」 を簡潔に言う (上司はここを一番知りたい)
- 詳しい説明は後でOK。「まず結論」が絶対
- 現状を伝えるときは「数字・状態・事実」を使う(例:◯件中◯件が完了、など)
- 最後に「次に何をするか」を述べ、行動を明確にする
5-2.「相談」の場面
結論(相談したいこと) → 理由 → 選択肢 → 自分の考え
こんな場面で使える
やり方に迷って上司へ相談したいとき
こう話す(そのまま使える例文)
① 結論(相談したいこと): 「ご相談があります。案件の対応方針について迷っています。」
② 理由: 「お客様の要望が2パターンあり、どちらを優先すべきか判断できません。」
③ 選択肢 :「現状では、迅速に対応できるA案、品質を重視したB案の2つがあります。」
④ 自分の考え: 「私は品質重視のB案が良いと考えていますが、判断を伺えればと思います。」
- 「相談があります」の後にすぐ本題に入り、ダラダラ経緯を語らない
- 迷っている理由は簡潔に説明する
- 選択肢の説明が難しい場合は「A案とB案で迷っています」だけでOK
- 最後に「私はAだと思うのですが、いかがでしょうか?」と 自分の考えを述べて主体性を示す
5-3.「謝罪」の場面
結論(謝罪) → 原因 → 対応策 → 再発防止
こんな場面で使える
「ミスをしたとき」「誤送信」「遅刻」「報告漏れ」など。
こう話す(そのまま使える例文)
① 結論(謝罪): 「大変申し訳ございません。資料の送付先を誤ってしまいました。」
② 原因: 「宛先を確認せず、急いで送信してしまったことが原因です。」
③ 対応策: 「直ちに訂正メールを送り、誤送信先へ削除を依頼済みです。」
④ 再発防止策: 「今後は送信前にダブルチェックを徹底いたします。」
- まず謝罪する。言い訳はNG
- 原因は「私が◯◯を確認しなかったためです」と簡潔に伝え責任を示す
- 対応策は「すでに◯◯しました」と完了形で伝え行動で示す
- 再発防止策は「今後は◯◯を徹底します」と具体的に伝える
- 謝罪はスピード勝負。気づいた瞬間に伝える
5-4.「依頼」の場面
結論(お願い) → 理由 → 期限(または必要性)
こんな場面で使える
「仕事をお願いしたい」「確認してほしい」「対応を依頼したい」など。
こう話す(例文)
① 結論(お願い): 「恐れ入りますが、資料のご確認をお願いできますでしょうか。」
② 理由:「来週のプレゼンに使用するため、精度を高めたいと考えています。」
③ 期限:「可能であれば、明日の午前中までにご確認いただけますと助かります。」
- 最初に「お願いがあります」で相手の心構えをつくる
- 「~していただけますか?」より「~いただけますと助かります」の方が柔らかい表現になる
- 理由は簡潔に伝える(例:「来週の資料に使うため」など)
- 期限は「◯日◯時までに」と具体的に伝えると相手が動きやすくなる
【番外編】 話し方と一緒にセットで知っておきたい「言葉遣い」の基本
「言葉遣い」については、新入社員は最低限以下の5つを覚えておけば間違いありません。
→迷ったら常に「です・ます」で丁寧に話すと失敗しません。
→上司・お客様には「おっしゃる」「いらっしゃる」など、相手を高める表現を使いましょう。
→自分側は「申し上げる」「伺う」などへりくだる表現にすると、敬意が伝わります。
→「なるほどですね」「了解です」「ご苦労さまです」など誤った言葉遣いに注意しましょう。
→依頼や質問をする際は「恐れ入りますが」「お手数ですが」など柔らかい表現を添えましょう。
正しい話し方と言葉遣いセットで身につけることで、印象が段違いに良くなります。
「言葉遣い」については以下の記事にまとめていますのでご覧ください。







