
本記事は、新入社員研修を企画・準備する方に向けて、「Z世代向けの新入社員研修」について解説しています。
新入社員研修をつくる「担当者」が知っておきたい知識について、総合的にまとめた記事は以下です。
離職を防止する「Z世代向け新入社員研修」については、以下の記事をご参考ください。
1.令和のZ世代新入社員の特徴
研修解説の前提として、令和のZ世代新入社員の特徴を簡潔にまとめました。
令和の「Z世代」はインターネットやSNSが当たり前に存在する中で育った、デジタルネイティブ世代です。
これまでのミレニアム世代とは異なる、以下のような特徴を持ちます。

- ハラスメントに敏感で、厳しい指導を受けると折れてしまう
- 失敗経験が少なく、失敗体験に極端な恐怖心がある
- 退職代行などがあり、退職への心理的ハードルが低い
- タイパ・コスパを重視して、すぐに答えを知りたがる
- 普段はSNSを通じたコミュニケーションが多く、対面でのコミュニケーション・表情作りが苦手
- 「受け身」で質問ができない
Z世代はSNSやインターネット社会に育ち、「興味のある情報」が手に入りやすい環境で、「多様な価値観」に触れてきました。
その影響で、世の中の情報と比較して「コスパが合わない」「他の人よりも大変そう」などと、早々に見切ってしまいがち。
退職代行などを利用して、すぐに辞めてしまうケースも少なくありません。
また、SNSでのコミュニケーションに慣れており、対面でのコミュニケーションが苦手な傾向もあり、従来の座学型研修では定着しづらいのが現状です。
Z世代に合わせた研修のアップデートが必要です。
2.最新のZ世代の新入社員研修とは
1章の特徴を踏まえた最新のZ世代新入社員研修としては、以下の3つのポイントを押さえることが大切です。

一般的な新入社員研修を「Z世代」に対応するかたちへアップデートするには、「教え方」に気を配ることが大切です。
受け身で、質問が苦手なZ世代は、講義形式の指導では分からないことも放置しやすいです。
また、学校教育で失敗経験が少ない世代なので、失敗を繰り返すと自信を失って気持ちが折れてしまいやすいです。
加えて、叱る指導は人格否定やパワハラと受け取られやすいため、不向きです。
ただ、優しくしすぎると定着しない、慣れが出てしまうので、厳しさと優しさのバランスが重要となります。
3.「Z世代向け新入社員研修」実施のコツ
「Z世代向け新入社員研修」を実施するコツは、以下の通りです。
- 実践型の研修を選ぶ
- ステップは小さく、小さな成功体験を積ませる
- 「厳しさ」は外注化する
上記のコツをもとに、Z世代向けの新入社員研修では、カリキュラムに以下のような工夫が求められます。
コツ1.実践型の研修を選ぶ | |
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工夫すべき点 |
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メリット |
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コツ2.ステップは小さく、小さな成功体験を積む | |
工夫すべき点 |
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メリット |
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コツ3.「厳しさ」は外注化する | |
工夫すべき点 |
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メリット |
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新入社員研修を上手くやるコツや、新入社員研修の外部委託先を決める際の選び方についてはこちらの記事も参考にしてください。
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