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【報連相 編】新入社員向けビジネスマナー講座 その19

2021.03.30

本記事は「新入社員向け、ビジネスマナーとしての報連相」についてフォーカスして解説しています。

報連相を「上手くやるコツ」と「気を付けるべきNG行動」は以下のとおりです。

<報連相を上手くやるコツ>
  1. 早めに伝える
  2. 結論から簡潔に伝える
  3. 事実と自分の考えを分けて話す
  4. 「次どうするか」も伝える
  5. 迷ったら相談する癖をつける
<報連相で気を付けるべきNG行動>
  1. 途中経過を出さず、結果だけ伝えようとする
  2. 悪い情報を隠したり遅らせたりする
  3. 推測や感想だけで状況を伝えてしまう
  4. 相談する前に一人で抱え込みすぎる
  5. 相手の立場を考えず情報を詰め込みすぎる

1. 新入社員にとって「報連相」が重要な理由・メリット

<報連相のイメージ>

報連相のイメージ

報連相とは、報告・連絡・相談を通じて情報を共有し仕事を円滑に進めるための基本行動です。

仕事はチームで進めるため、情報や問題を一人で抱え込まないことが大切です。
そのためには、報連相でこまめにコミュニケーションをとることがポイントになります。

特に新入社員にとって報連相が重要である理由とメリットは主に以下のとおりです。

<報連相が 重要な理由・メリット >
  • 上司や先輩が状況を把握でき、適切な判断ができる
  • ミスやトラブルを早期に防げる
  • 「仕事を任せやすい人」という評価につながる
  • 新入社員でも安心して仕事を進められる

新入社員は経験やスキルが少ない分、報連相によって補う必要があります。 報連相をすることで上司が状況を把握でき、適切な指示やミスの修正が可能になります。
結果として、評価につながったり安心して仕事を進められたりすることにつながります。
そのため、報連相は新入社員にとって重要な意味とメリットがあるのです。

2.新入社員が報連相を上手くやるコツ

<報連相を上手くやるコツ>

報連相を上手くやるコツ

以下は、報連相が上手い人が共通して実践しているコツです。

<報連相を上手くやるコツ>
  • 早めに伝える
  • 結論から簡潔に伝える
  • 事実と自分の考えを分けて話す
  • 「次どうするか」も伝える
  • 迷ったら相談する癖をつける

報連相のコツは、「早め・簡潔・相手目線」です。
「相手が判断しやすいように情報を伝える」ことがポイントです。

このコツを意識するだけで、新入社員でも報連相を実践することができ、信頼と評価へつながります。

以下、内容を解説します。

コツ①:早めに伝える

報連相が上手い人は、「完璧な状態になったら言おう」と考えずに、仕事の途中の段階で情報を共有します。

早めに伝えることで上司は方向修正やフォローがしやすくなり、ミスやトラブルを防ぐことができます。
「途中でも伝えていい」と考えることが、結果や評価につながる第一歩です。

コツ②:結論から簡潔に伝える

報連相する際は、最初に「何の話か」を必ず示すことが大切です。
結論を先に伝えることで相手は要点をすぐ理解でき、その後の対応がスムーズになります。

コツ③:事実と意見を分けて伝える

報連相は、「事実」と「意見」を分けて伝えるようにしましょう。
起きている状況を客観的に伝えたうえで、自分の判断や考えを後から添えるのがコツです。

先に事実を示すことで相手は状況を正しく把握することができ、的確な判断につながります。

コツ④:「次どうするか」も伝える

報連相をする際は、「今後どうなるか」「次に何をするか」まで一緒に伝えるようにしましょう。
進捗や期限、次の一手を添えることで「仕事を任せても安心」という信頼感につながります。

コツ⑤:迷ったら相談する癖をつける

報連相が上手い人ほど、一人で考え込みません。
少しでも迷いが出た段階で相談し、方向性を早めに確認しています。
その結果、手戻りが減り全体の仕事がスムーズに進みます。

3.新入社員が報連相で気を付けるべきNG行動

<報連相で気を付けるべきNG行動>

報連相で気を付けるべきNG行動

以下は、報連相が上手くいかない人に共通している、気を付けるべきNG行動です。

<報連相で気を付けるべきNG行動>
  • 途中経過を出さず、結果だけ伝えようとする
  • 悪い情報を隠したり遅らせたりする
  • 推測や感想だけで状況を伝えてしまう
  • 相談する前に一人で抱え込みすぎる
  • 相手の立場を考えず情報を詰め込みすぎる

新入社員にありがちなのが、「怒られたらどうしよう」「こんなことを聞いていいのだろうか」といった遠慮や自己判断です。
そうした迷いから報連相をためらうと、情報共有が遅れたり、認識のズレが生じたりして、仕事全体に悪影響を及ぼすことがあります。

そうならないためにも、完璧を求めず、早めに・整理して伝える姿勢を持つことが大切です。 以下、内容を解説します。

NG①:途中経過を出さず、結果だけ伝えようとする

「中途半端な状態では言えない」と考え、 完了後だけ報告しようとすると、ズレや問題の発見が遅れます
情報が途中で共有されないと、相手や周囲に調整やフォローを行う機会を失わせてしまい、結果的にミスやトラブルにつながります。

NG②:悪い情報を隠したり遅らせたりする

進捗の遅れやミスは伝えにくく感じるものですが、隠すほど影響は大きくなります 。
共有が早めであるほど対応できることの選択肢が増え、被害を最小限に抑えられます

「悪い報告ほどすぐに伝える」ことを意識しましょう。

NG③:推測や感想だけで状況を伝えてしまう

事実を整理せずに「たぶん大丈夫です」「問題なさそうです」と伝えると、相手は正確な判断ができません 。
曖昧な報連相は、誤解や指示ミスを招く原因になります。

NG④:相談する前に一人で抱え込みすぎる

「自分で考えよう」「この程度では相談できない」などと悩み続けると、時間だけが過ぎてしまいます。
判断に迷った時点で共有しないと、修正や方向転換が難しくなります

NG⑤:相手の立場を考えず情報を詰め込みすぎる

経緯や背景をすべて説明しようとすると、要点が伝わりません。
相手が判断しやすい形で整理されていない報連相は、確認や聞き直しの手間を増やしてしまうため注意が必要です。

4.新入社員でもすぐに実践できる報連相のやり方

ここでは、新入社員でもすぐに実践できる、報連相の具体的なやり方について解説します。
報連相のやり方は以下のとおりです。

<報連相のやり方>
  • 報告:進捗や結果にズレを感じた時点で、結論と見込みを伝える。
  • 連絡:予定や時間などの変更が分かった時点で、事実のみ共有する。
  • 相談:判断に迷った時点で、状況と自分の考えを添えて確認する。

以下、詳しく解説します。

4-1.「報告」のやり方

以下、報告のタイミング・伝え方について解説します。

報告のタイミング

報告のタイミングは主に以下のとおりです

<報告のタイミング>
  • 期限に間に合わないかもしれないとき
  • 想定より時間がかかっているとき
  • ミス・抜け・不明点が出たとき
  • 指示と状況が違うと気づいたとき

報告は、「完了」したときだけでなく「途中経過」の段階でも行います。

進捗や結果が指示や想定とズレそうだと感じた時点で、すぐに報告しましょう。

完了や遅れが確定する前に共有することで、早めの修正やフォローが可能になります。

報告の伝え方

報告は、

結論 → 現状 → 見込み

の順番で伝えます。
報告するときの例文とポイントは以下のとおりです。

<報告するときの例文>
  • 「〇〇の作業について進捗のご報告です。
  • 現在7割ほど完了しており、明日午前中に完了予定です。」
  • 「想定より時間がかかりそうで、完了見込みは○日です」
<ポイント>
  • 結果だけでなく途中経過も伝える
  • 良い報告も悪い報告も同じように行う
  • 「見込み」を伝える(○時/○日までに)

報告は結論から伝え、進捗や見込みを具体的に示すのがポイントです。

「今どうなっているか」「いつまでにできるか」を添えることで、相手は状況を把握しやすくなり、早い判断やフォローにつながります。

4-2.「連絡」のやり方

以下、連絡のタイミング・伝え方について解説します。

連絡のタイミング

連絡のタイミングは主に以下のとおりです

<連絡のタイミング>
  • 予定していた時間や日程に変更が生じたとき
  • 会議や業務に予定どおり参加できないと分かった時点
  • 関係者の対応や判断に影響する事実が分かったとき

連絡は、予定や時間など事実に変更が生じた時点で行います
早めに共有することで関係者が次の対応を考えやすくなり、行き違いや無駄な確認を防げます。
気づいた時点で即伝える意識を持ちましょう。

連絡の伝え方

連絡は、

結論(変更点)→ 必要事項のみ

の順番で伝えます。 連絡するときの例文とポイントは以下のとおりです。

<連絡するときの例文>
  • 「本日の打ち合わせについて連絡です。 開始時間が15分後ろ倒しになりました。 」
  • 「事実共有です。 〇〇の担当者が変更になりました。 」
  • 「明日は終日外出のため、不在となります。 」
<ポイント>
  • 判断や意見を入れず、事実のみを伝える
  • 変更点・決定事項を簡潔にまとめる
  • 関係者全員に同じ内容を同時に伝える

連絡は、相手に判断を求めるものではなく、「知っておいてもらうための情報」を共有するためのものです。

そのため、理由や意見は入れず結論・事実を簡潔に伝えることが最も重要になります。
「何が」「どう変わったか」を明確にすることで、相手は無駄な確認をせずに行動でき、仕事全体がスムーズに進みます。

4-3. 「相談」のやり方

以下、相談のタイミング・伝え方について解説します。

相談のタイミング

相談のタイミングは主に以下のとおりです

<相談のタイミング>
  • 判断基準が分からないとき
  • 5〜10分考えても手が止まるとき
  • 不安や違和感があるとき

相談は、自分だけでは判断できないと感じたタイミングで行うのが適切です。
「もう少し様子を見よう」と相談せずに進めたりするのは、遅れやミスの原因になります。
早めに相談すれば方向性を確認でき、時間と労力を無駄にせず安全に仕事を進められます。

相談の伝え方

相談は、

相談内容 → 状況 → 自分の考え

の順番で伝えます。 相談するときの例文とポイントは以下のとおりです。

<相談するときの例文>
  • 「〇〇の対応について判断に迷っており、ご相談です。 A案とB案で考えていますが、どちらがよいでしょうか。 」
<ポイント>
  • 何に迷っているのかを最初に伝える
  • 自分なりの考えや選択肢を添える
  • 判断や確認をお願いしたい点を明確にする

相談は相手に丸投げして正解を求める行為ではなく、判断に必要な情報を共有し、進む方向をすり合わせるための行動です。

何を相談したいのかを最初に示し、迷っている点や自分なりの考えを添えることを意識しましょう。
相手は状況を理解しやすくなり、より的確な助言を得られます。

6.報連相を受ける側(上司・先輩など)の心構え・指導のコツ

<報連相を受ける側の心構え・指導のコツ>

報連相を受ける側の心構え・指導のコツ

新入社員が報連相できるかどうかは、受ける側の姿勢に大きく左右されます

報連相を受ける側(上司・先輩など)の心構え・指導のコツは以下のとおりです。

<報連相を受ける側の心構え・指導のコツ>
  1. まず受け止め、すぐ否定しない
  2. 内容より「伝えてきた行動」を評価する
  3. 改善点は具体的に、次に活かせる形で伝える
  4. 相談しやすいタイミングや方法を示す
  5. 報連相しやすい言動を日常的に示す

正しい報連相を求める前に「報連相していい空気」を示すことで、新入社員は迷わず動けるようになります。
その積み重ねがチーム全体の情報共有を活性化させ、仕事の質を高めることにつながります。
以下、内容を解説します。

① まず受け止め、すぐ否定しない

報連相の内容に問題があっても、最初から否定すると次から伝えにくくなってしまいます。
まず「共有してくれてありがとう」と受け止めることで新入社員に安心感が生まれ、報連相しやすくなります。

② 内容より「伝えてきた行動」を評価する

新入社員の報連相は完成度より行動が重要です。
結果や判断が不十分でも、「早めに伝えたこと」を評価すれば、報連相する姿勢が定着し、情報が自然と集まるようになります。

③ 改善点は具体的に、次に活かせる形で伝える

指摘は抽象的にせず、「次はここをこうすると良い」と具体的に伝えるようにしましょう
改善点が明確になると新入社員は次の行動をイメージしやすくなり、仕事や報連相への不安も軽減します。

④ 相談しやすいタイミングや方法を示す

忙しさを理由に対応を後回しにすると、相談する側は遠慮してしまいます。
あらかじめ「この時間なら大丈夫」「チャットでも可」と示すことで、報連相しやすい空気が生まれます。

⑤ 報連相しやすい言動を日常的に示す

普段から小さな共有にも反応し、感謝やフィードバックを返すことが大切です。
日常のやり取りが安心感につながり、「報連相しても大丈夫」という雰囲気が自然に育ちます。

【番外編】報連相以外の考え方

報連相をより効果的に機能させるために、あわせて知っておきたい考え方が「確連報(かくれんぼう)」と「おひたし」です。
以下、内容を解説します。

「かくれんぼう(確連報)」とは

確連報(かくれんぼう)」 は「確認」「連絡」「報告」 の頭文字からとったコミュニケーションの手法です。

確連報は、まず上司と部下の間でゴールや進め方などを確認することから始まります
事前に認識をすり合わせることで、ズレやミスを防ぐことにつながります。

<「確連報」のやりかた>
  • 確認:理解や認識にズレがないか、その場で確かめる。
  • 連絡:予定や状況の変化を、漏れなく早めに共有する。
  • 報告:結果や進捗を事実ベースで正確に伝える。

報連相は、進捗や変化、迷いを上司や関係者に伝えるための行動の型です。
一方、確連報は「本当に伝わっているか」「認識が合っているか」を確認するための視点を補う考え方です。

業務が複雑な場合や認識のズレが起こりやすい場面では、報連相に加えて確連報を意識することで、ミスや手戻りを防ぎやすくなるので効果的です。

「おひたし」とは

「おひたし」は「怒らない」「否定しない」「助ける」「指示する」の頭文字を取った、報連相を受ける側が意識したいコミュニケーションの姿勢を表す考え方です。

おひたしは、部下や新入社員が安心して報連相できる環境をつくることを目的としています。
報連相の内容の正しさよりも、まず行動を受け止めることで、「報連相していい空気」が生まれ、情報共有が自然と活発になります。

<「おひたし」のやり方>
  • 怒らない:内容に問題があっても、感情的に反応しない。
  • 否定しない:まず受け止め、頭ごなしに否定しない。
  • 助ける:困っている点に寄り添い、支援する姿勢を示す。
  • 指示する:次にどうすればよいかを具体的に伝える。

新入社員は、報連相の内容そのものよりも、「伝えて大丈夫か」「怒られないか」に不安を感じがちです。
おひたしを意識した風土があることで新入社員が迷わず声を上げられ、結果としてミスの早期発見や業務の円滑化につながります

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